Conoha VPS【Ubuntu】にNginxをインストールする
大まかな流れ
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①ファイアウォールの有効化と接続許可するポートの設定(別記事参照)
②Nginxのインストール
③DNSレコードの設定
④バーチャルホストの設定 および無料SSL「Let’sEncrypt`」のインストール
この記事では②を説明するので、先にファイアウォールの設定を済ませておいてください。
Nginxとは
ApacheやIISのライバル
NginxはWebサーバーのソフト(のひとつ)
VPSではこれがないとWEBサイトを一般公開することができない。
詳しくは記事最後の章「Webサーバーとは」をご参照ください。
Nginxのインストール
インストールする前にとりあえずパッケージをアップデートしときます。
$ sudo apt update -y
インストールします
$ sudo apt install -y nginx
インストールしたら、Nginxを起動します
$ sudo systemctl start nginx
起動できているか状態を確認します。
$ sudo systemctl status nginx
Active: active(running)となっていれば起動できています。
サーバーのIPアドレスをブラウザのアドレスバーに打ち込んでみてください。
「Welcome to nginx」と書かれた画面が表示されればOKです。
表示されない場合
ポートの接続許可がなされていない可能性が高いです。
一度、Nginxを停止します。
$ sudo systemctl stop nginx
UFWコマンドを打ち込んで、選択肢を表示させましょう。
※UFW=Uncomplicated FireWall(簡単なファイアウォール)の略。初心者でもファイアウォールを簡単に設定することのできるコマンド。
$ sudo ufw app list
-->
Available applications:
Nginx Full
Nginx HTTP
Nginx HTTPS
OpenSSH
Nginx FullはHTTP(80番),HTTPS(443番),OpenSSH(22番)の全てを許可するという意味です。
今回は全て許可したいのでNginx Fullを選択します。
$ sudo ufw allow 'Nginx FULL'
許可したらUFWの状態を確認します。
$ sudo ufw status
ちゃんと許可されていることを確認したら、もう一度Nginxを起動しましょう。
$ sudo systemctl start nginx
サーバーのIPアドレスをブラウザの検索バーに打ち込んでみると、「Welocome to Nginx」の画面が出てくるはずです。
参考サイト
(https://sabameijin.com/ubuntu-nginx-web/)
(https://zenn.dev/01397/scraps/c5ce66ddbab76e)
WEBサーバーとは
あなたがホームページを見ようとするとき、
まず、Webブラウザからホームページのファイルがおいてあるコンピュータ(Webサーバ)に対して
HTTPリクエストします。
そのお願いに対してWebサーバがレスポンスします。
これが、ホームページが表示される時の流れです。
さて、ここで、Webサーバーに注目してください。
WebサーバはWebサーバー専用の特別なコンピューターではありません。
普通のパソコンです。
WebサーバをWebサーバたらしめているのは「Webサーバのソフト」なのです。
普通のコンピュータにWebサーバのソフトを入れることによって、Webサーバとしてのお仕事ができるコンピュータになります。
Webサーバのソフトさえ入れれば、あなたが普段使っているパソコンだってWebサーバになれます。
そのWebサーバーのソフトの1つがnginxです。
なので、VPSと契約したらWebサーバーのソフトを入れないとサイトが公開できないのです。
Apacheとの違い
ここからは専門的な話です。
NginxがApacheより格上とみなされるのはリバースプロキシの機能があるからです。
リバースプロキシの機能があるので、大元のサーバーにかかる負荷を分散できるのがメリットです。
(赤いのがリバースプロキシサーバー)


リバースプロキシとは
reverse(逆の) proxy(代理人)
webサーバーの身代わりとなって、ホームページのファイルを返してくれるサーバーさんのこと。
身もふたもない言い方をすると、webサーバーのパシリのこと。
リバースプロキシサーバを使うことで2つのメリットがある。
①webサーバーの身元を隠すことができる。
②負荷分散ができる
②に関しては、いっぱい金をかけて、webサーバーを複数台契約することで、1台当たりのサーバー負荷を減らすことができる。